教室ルールの「オーナーシップ」を育てる!《5/10》

会社のじかんでの出来事。

A君がアイデアを出しました。
「落とし物箱がおいてある場所に、みんなの水筒が置いてあってじゃま。
 水筒を置かないように、と呼びかけるポスターをつくろう!」
そして、ポスターを掲示

しかし、その子のアイデアは、別の子たちに支持されないばかりか、
「おまえ、何仕切ってるんや!」
みたいな対立を引き起こしていました。

水筒に気づき、呼びかけのポスターをつくるアイデアや実行力もすごい!
でも、勝手にそれをされることに
反感を覚える子どもたちの気持ちも分かります。

どうすればいいのでしょうか?

4月以来、お互いを知り合うゲームやあたため合うゲームを繰り返し、
教室も安心してすごせる場になってきました。
しかし、このままあたたかいクラスになるかというと、まったく逆。

子どもたちは、仲がよくなるほど、
いろんなケンカやトラブルが増えてきます。
また、子どもたちの「地」が出てくる頃でもあります。

今まで緊張や遠慮をして言えなかったことが、言えるようになる。
友だちとより深く関わるようになる。
今まで関わりのなかった子と関わるようなる。
関わりが増えると、摩擦も増えてきます。

では、どうすればいいのでしょうか?
悩むところです。

教室で起こってくるケンカやトラブルは、
見方を変えれば、
子どもたちの学びのチャンスであり、
クラスが成長していくチャンス。

ケンカやトラブルが起こらないクラスもいいけど、
いろんな活動にチャレンジし、
いろんな友だちと関わり
いろんなストレスを受け、
言いたいことを言えるようになり、
ケンカやトラブルも起こるけど、
それを、自分たちで解決できるクラスを目指したい。

クラス会議
このアイデアを教室に導入しようと思います。

困ったことを出し合う場。
うれしかったことを出し合う場。
友だちの困ったに耳を傾ける場。
友だちのうれしかったことに耳を傾ける場。
友だちの困ったことにみんなで悩む場。
自分のアイデアをみんなに賛同してもらう場。
自分たちのルールを自分たちで話し合う場。
自分たちで困ったを解決する場。
それを体験的に学ぶ場。

こんな場が教室にあったらすばらしい!

ポスターをつくったA君は、
「仕切り屋!」ではなく、
「アイデアマン!」として
クラスで認められていたかもしれません。

教室のルールを自分たちでつくる
自分たちがそのルールのオーナーとなる。
だから、そのルールを大切にできる。

そんな教室ルールの「オーナーシップ」を育てることに
チャレンジしていきたいと思います。

クラス会議のアイデアはこの本から。
しっかり学んでからクラスに導入しようと思っていましたが、
完璧にはむりでも、
教室では今すぐ必要な気がします。
しかし、この本はすばらしい!

クラス会議で子どもが変わる―アドラー心理学でポジティブ学級づくり

クラス会議で子どもが変わる―アドラー心理学でポジティブ学級づくり

  • 作者: ジェーンネルセン,H.ステファングレン,リンロット,諸富祥彦,Jane Nelsen,H.Stephen Glenn,Lynn Lott,会沢信彦
  • 出版社/メーカー: コスモスライブラリー
  • 発売日: 2000/10/01
  • メディア: 単行本
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