作家の時間〜1時間目〜

先生がテーマを与えて、子どもたちは書くだけ。
読者も先生だけ。
そんな作文の時間ではなく、
子どもたちが「作家」になって、
書きたいことを書き、
友だち同士が読者になって、
アドバイスを伝え合い、
出版までする。

そんな、作家の時間。
一学期のゴールデンウイーク明けに開始を予定したまま、できず。
9ヶ月おくれて、やっとスタートしました。

作家の時間―「書く」ことが好きになる教え方・学び方(実践編) (シリーズ・ワークショップで学ぶ)

作家の時間―「書く」ことが好きになる教え方・学び方(実践編) (シリーズ・ワークショップで学ぶ)

今日がその一時間目。

まず、インストラクション。

「みんな、作家って言葉、知ってる?」から入りました。

先日、ちょんせいこさんのドリル講座「インストラクション編」を学んだことを活かし、
どんな話をするか、けっこう悩みました。
上の「作家の時間」には、授業を進める上でのインストラクションが、
言葉尻まで書いてあり、本当に参考になりました。

「自分が書きたいことを書いていこう!」

その後、子どもたちのイメージを高めるため、いくつかの文章を紹介しました。

1つめ 作家の時間に紹介してあった「不運」という6年生の作品。
    ユーモラスな話に、子どもたちもつられて笑っていました。

2つめ クラスの子どもがいたずらで書いた「うんこ」の文章
    「こんなん、みんな好きだよね。
     でも、同じような文章を書いた有名な人がいるんだよ」

3つめ 谷川俊太郎さんの詩「うんこ」

「みんなの文とそんなにかわらないでしょ?」
「みんなは、きっといい作家になれると思うよ」

「何書いてもいいの?」「物語でも?」「友だちと書いていい?」
子どもたちからは期待のこもった、たくさんの質問がありました。

その後、作家ノートを配り、名前を書き、
「作家の時間」の説明、「作家ノートの使い方」のプリントをノートに貼りました。


「先生! もう書いていい?」
「おう! 書こう!書こう」
授業は、残り5分ぐらいでしたが、
たくさんの子どもがえんぴつを握り、書き始めました。

もちろん、「何書こうかな?」
迷っている子もいます。

授業を終わって、休憩中も、
「先生、いま、作家していい?」

机にノートを開いている子。
「先生、こんなの書けたよ」
さっそく文章を見せにくる子。

休み時間中の子どもたちの会話にも、
作家ノートの話題が・・・。

なんか、とってもいい感じです。
これから週2時間程度、三学期が終わるまでに約20時間、「作家の時間」をつくります。
子どもたちが、少しでも「書くこと」が好きになったら、いいな!