アセスメント(見立て)を大切に!

クラス写真を撮ったときのこと。

自分たちの力でなんとか整列してほしいと考え、
「そのへんに並んで」と、今ふりかえるとあいまいな指示をしてしまった。

子どもたちは自分たちでは並べず、
結局は、イライラした私に注意を受けるはめに。
そして、細かい指示をされるがままに、並び、写真を撮った。
残ったのは、教師からの注意の言葉と
「自分たちでは並べなかった」という失敗体験。

始業式の日に、プリントを配るアクティビティーをしたときのように、
最初に、「自分たちで並ぶチャレンジをしよう!」と投げかけて、
「そのために、どうする?」と、その後の行動を、
子どもたちと一緒に、ていねいに時間をかけて、
作っていければよかった。と思う。

そんな時間がないなら、もっとしっかりと指示をして、
「おー!上手にならべたねえ! 次は自分たちでできたらいいね。
 自分たちだけで並ぶなら、どう動く?」
 などと、声をかければよかった。

「全部指示してしまう」のを恐れて、
子どもたちの今の状態を考えずにハードルの高い行動を求めてしまうと、
逆に子どもたちの失敗体験を増やしてしまうことになる。

逆効果!

クラス写真をとるだけのことでも、
今後のクラスづくりを考えて、
子どもたちの動きを見ていきたいと思う。

何事もスモールステップ!
子どもたちが自信をもてる方法で!

そのためには、
日頃から、子ども同士の関わり方を観察し、
どの程度自分たちで動けるのか。
子どもたちの集団のつくりかたは?
男女の距離感、協力の仕方。教師の言葉への興味など、
今の子どもたちの状況を、
しっかりアセスメント(見立て)していきたい!

以前、私の信頼するファシリテーター・ちょんせいこさんに、
アセスメントの難しさを伝えたところ、

「アセスメントすると怒ることが圧倒的に減ります。
 怒る代わりに、次、何をしたらいいか
 具体的な次の一手を提案できるんですよね」

という答えが返ってきた。

そう、「怒る代わりに、次の一手!」