子どもたちが「自分で考えること」を励ましたい!《5/17》

4月の始業式以来、
教室で子どもたちと過ごした日が20をこえました。

この間、「信頼ベース」のクラスづくりを目標に、
いろいろな活動に取り組んできました。

主な取り組みとしては、
1 サークルでの活動 PA(プロジェクト・アドベンチャー)系のゲーム
2 チーム学習(グループで協力して進める学習)
3 ふりかえり(ふりかえりジャーナル ゲームや授業の中でのふりかえり)
これらの活動では、「自分で考える力」と「主体的に取り組む姿勢」を大切にしています。

例えば、今日の「チーム学習」の場面。

これまでは担任が「新出漢字の学習」を一斉指導していましたが、
子どもたちも学習のパターンに慣れてきたので、
今日から、この学習を「チーム学習」に移行しました。

「担任の一斉指導」(これまで)
1 担任の音読→子どもたちの音読
2 担任の指書き→子どもたちの指書き(書き順をたしかめながら指で書く)
3 漢字ドリルをなぞる

「4人のグループでチーム学習」(5月から)
1 グループの一人が音読→残りの3人が音読
2 グループの一人のかけ声で、4人で指書き
3 漢字ドリルをなぞる

漢字ドリルさえあれば、自分たちで学ぶことが可能な場面です。
そこで、教師の力をかりずに、4人で協力して学ぶのです。

このように、「教師の力を頼らず、自分たちでやれる場面」では、
できるだけ、子どもたちだけの力で活動をすすめるようにしています。
(担任はフォロー役として関わる)

しかし、これがなかなかうまくいかないんですね。
単純にとまどったり、何をしていいか分からなかったり・・・。

子どもたちは、教師が指示したことは上手にこなすのですが、
自分たちで決めて、行動する場面になると、とたんに止まってしまいます。
何もできなくなるといっても、言い過ぎではありません。

子どもたちの
自分で考える経験の不足や、
主体的に取り組む経験の不足を、
強く感じる場面です。

このことには、とても危機感を覚えます。
そして、反省をさせられます。

漢字も、計算練習も、音読も、宿題も、
教師によって「させられる」経験を積み重ねることによって、
子どもたちは、「自分で考えないこと」や「受け身で学ぶこと」を
積み重ねてしまっているのではないか。

そして、教師である自分は、
子どもたちがとまどったり、迷ったりしないように、
指示するテクニックばかりを身につけ、
実際に子どもたちが自分たちで考え、
動き出すための関わり方やテクニックを
身につけていないのではないか。

そうして、
子どもたちから、
試行錯誤の時間や間違う経験を
奪っているのではないか。

もし、そうならば、
たとえ小さなことでも、
子どもたちが自分たちで考え、
主体的に取り組む活動をつくっていかねければなりません。

今、子どもたちは、とまどい、迷い、間違いながらも、
いろんな活動に取り組んでいます。
「チームワーク」や「協力」を意識しながら・・・。

自分たちで考え、行動したことを、
ほめ、認め、
間違ったら励まし、
目標を一つひとつ達成し、自信を積み重ね
「自分はできる!」
「私たちはすばらしい!」
そんな気持ちを育てていきたいと思います。

子どもたちのチャレンジを、
不安を抱えながらではなく、
楽しく、ワクワク取り組めるように、
うまくいかないことで、自信を失ってしまわないように、
一生懸命、課題をつくっていきたいと思います。

こどもたちのチャレンジを勇気づけていきたいと思います。