37人の子どもたちが集う可能性!

教室の座席レイアウトがやっと完成!
一ヶ月かけて、ずいぶんと悩んできましたが、
ようやく4年3組の基本形ができあがってきました。

悩んだ末に、実現したこと
1 教室は、子どもたちが交流しやすい「アイランド型」の座席を基本にする。
2 「アイランド型」から、一斉に前を向く「ペア型」へ、すぐに変更できる。
3 教室の前方に、子どもたちが全員でサークルをつくることができる配置。
4 コルクマットを敷きつめた「交流のスペース」を確保する。

この4点は、この1年間、クラス活動をすすめるにあたって、
どれも大切にしたい点です。

一人ひとりの学び方を大切にする「個別学習」のすすんだオランダでは、
「イエナプラン」という学びの様式が広がっています。

そこでは、教室を「リビングルーム」のように利用しています。
子どもたち一人ひとりがリラックスして学べる工夫として、
1 座席は全員が黒板を一斉に向く型ではなく、自分の座りたい場所にすわれる。
2 教師と子どもたちが、自分たちが使いやすいように相談してリフォームを行う。
3 教室の中に、学びを支えるたくさんの教材が置いてあり、自由に使える。
などが挙げられます。

オランダは、ユニセフの「こどもの幸福度(well-being)調査」で一位となり、
近年、教育の分野でも注目を集めています。

もちろん、教育制度やそれを支える社会風土がちがうので、
そのまままねをすることはできませんが、
今の教室で参考にできることがたくさんあります。

「イエナプラン」では、サークル対話も積極的に取り入れられていて、
5才くらいから、子どもたちはサークルになって、
お互いにコミュニケーションをとる経験を積んでいます。

学習環境としての「教室」には、
たくさんの可能性が眠っています。

それは、「37人の子どもたちが集う可能性」と言い換えることができるでしょう。

37人の子どもたちが、一日の大半を一緒にすごす。
そこで「できること」の可能性!
本当にワクワクします。


これは、今の教室のコルクマットを敷きつまたスペース。
6月から行われるクラブの希望を書き込んでいます。

子どもたちはこの場所が大好きです。
狭い場所ですが、
何かをするたびに、頭をよせあっています。
ミニホワートボードも大活躍!
会社のじかんには、机を用意して
作業場にしたり、お店をひらいたりしています。

今、考えているのは、
教室に「理科研究室&実験室」をひらくことです。

子どもたちは好奇心にあふれています。
虫や植物に今、最も関心があり、行動力がある時期。
これを逃す手はありません。

教室では、すでに、
花屋さんがまいた百日草の種が芽を出し、
生き物会社の飼っているカメの水槽があり、
男の子たちがダンゴムシ迷路をつくって盛り上がっています。
また、教室の実験の本を借りて、家で実験を繰り返している子など、
すでに動き出している子どもたちがたくさんいます。

教室の中に、
理科の図鑑やおもしろ実験の本をそろえ、
自由に使える材料をそろえ、
その場所を確保するだけで、
子どもたちは勝手にどんどん研究&実験をすることでしょう。

教師である自分が、その材料や場所をコーディネートし、
安全に気を配ることができたら、すばらしい!

よし、次は廃材集めかな?
乾電池、導線、豆電球、紙コップ、割りばし・・・・・
ワクワクする!