自分の座る場所の自己決定! 安心して参加できる場所を考える!

先日のちょんせいこさんの
「ホワイトボード・ミーティング・トレーナー養成講座」
での出来事。

seiko's diary(ちょんせいこさんのブログ)
http://d.hatena.ne.jp/chonseiko/20110616/1308181514

一日目、講座の受付のお手伝いをしました。
参加者の名簿を確認し、資料を手渡しながら、
「どうぞ、前のほうへ」と声をかけていました。

そのとき、せいこさんから、
「別に、前じゃなくっていいよ」というアドバイス

話を聞いてみると、
せいこさんはファシリテーターとして講座を開くときに、
参加者が「自分の席を自分で決める」ことを
とても大切にしているとのこと。

参加者の中には、
やる気まんまんで来ている人、
組織の要請で無理矢理来ている人、
申し込んだときはやる気だったのに、少し萎えてしまっている人、
今日体調が悪い人、
恥ずかしがり屋の人、
いろんな人がいるので、
その人たちが、
前に座るのか、講師から離れた場所に座るのか、斜めなのか、
自分が席を自分で選ぶことを、
大切にしているとのことでした。

自分で席を選んだ結果、もし何らかの必要があれば、
席替えを楽しく行えるように、
学びをデザインしていく・・・。

ファシリテーターは、参加者をエンパワメントしていくのが仕事。

安心できる場所で講座を受けられることは、
その場所で学びをスタートさせ、
学びを深める上で、
本当に大切なことだと思います。

教室では、一度席を決められると、
その席を離れる機会はあまりありません。
また、男女の協力やグループの協力という目標のもと、
「男女交互に座ってね!」とか、
「今日はこのグループで行います」とか、
子どもたちに無理な人間関係をおしつけてしまいがちです。

教える側の「意図」優先で活動を考えてしまうと、
そのときの子どもたちの気分や人間関係は、
後回しになってしまうんですね。

それどころか、
先ほどの「前のほうへ」の声かけのように、
子どもたちの気分や人間関係など、
意識しないことの方が多い・・・。

教師は、子どもたちをエンパワメントしていくのが仕事。

座る場所を自己決定することや、
安心して参加できる場所を考えることを
大切にしていきたいです。

今、教室で行っているサークルタイムでは、
座る場所は、自分で決めています。
先生の隣が好きな子もいれば、
離れた場所を好む子もいます。
隣同士、くっついて座れる友だちとなら安心です。

今は、それで行っています。
そして、サークルタイムの中で、
無理なく席替えを行うゲームをはさみ、
いろんな友だちの横に座る経験を積んでいるところです。

少しずつチャレンジしてって、
一年後、クラスのどんな友だちとも、
安心して隣に座れるようになったらいいなと思っています。

そして、これはサークルタイムのときだけでなく、
教室の普段の席を考えるときも、
大切にしていきたいです。