作家の時間〜2時間目〜

作家の時間を始めて、2時間目の授業。

1 ミニレッスン

 今日したのは、この作家の時間に「見通し」を持つためのお話。
「作家の時間でやることの確認」
「材材集め→下書き→修正→校正→出版までの流れ」
「これから週2時間。4年生が終わるまでに20時間すること。今日がその2時間目」
 黒板を使って、一斉授業の形で説明しました。
 約10分ほどかかりました。

2 ひたすら書く時間

子どもたちにとって、初めて、本格的に書く時間でした。
まず、書くときの場所=席の移動について

「自分の書きやすい場所に、席を移動してもいいよ」
「友だちと相談しながら書いてもいいよ」
という言葉に反応して、子どもたちは席の移動を始めました。

この場合、うちのクラスでは、だいたい好きな人同士で集まってしまいます。
人間関係がわりと固定しているんですね。
特に、初めての取り組みのときは、顕著にあらわれます。
もちろん、「安心して、相談し合える」というメリットはありますが、
この固定したままで活動が進んでしまえば、
せっかくいろんな視点で学び合えるチャンスが減ってしまいます。
自然発生的に、は難しそうなので、
こちらからいろんな友だちと関わる機会をつくっていきたいところです。

初めての書く時間でしたが、
子どもたちは、しっかりと自分の「書きたいこと」に、
向かい合っている感じでした。

すでに3つ目の作品に向かっている子。
書き出しに迷っている子。
物語のキャラクターを考えている子。
自分は「何が書けるかな?」と、ずっと考えている子。
書いた分をお互いに見せ合っているグループ。

子どもたちの個々の活動に触れていくと、
本当におもしろい。

見て回っていると、次のミニレッスンのテーマが、
いろいろわき上がってきます。

まだ、何を書いたらいいのか迷っている子も多いので、
どんな作品があるのか、もっとモデルになりそうな作品を、
いろいろ紹介するのもいいかなと思いました。

テーマが見つからない子に、
「昨日、何してた?」
「〜というと?」
「具体的には?」
「このとき、何かエピソードなかった?」
オープンクエスチョンで聞いていくと、
「あっ!」
という表情で、書けそうなことを、
子どもたちが自分で見つけていきます。

オープンクエスチョンを使ったペアトークで、
「書きたいこと」や「書けそうな題材」を見つけていく活動も、
ぜひ、やっていきたいです。

最後に、ふりかえりの時間。

今度は、席をうしろにさげ、前に集まりました。
「近くの人とノートを見せ合ってごらん!」
お互い、友だちノートに興味津々。
仲のいい友だちが近くなので、
安心して見せ合っています。

これから、いろんな人と見せ合えるようになると、
もっと学びが広がるところですね。

「だれか、自分の作品を読んでくれる人、いませんか?」

お互いに、期待の目で見合っていますが、
手は挙がりません。
残念!
やっぱり、一回目のふりかえりの時間ということで、
みんな様子を見ています。
(大人でも、そうですよね!)

そこで、みんながひたすら書いている時間に、
「みんなの前で発表、いける?」と、
声をかけていた一人の子どもに、
「〜くん、どう?」と、もう一度声をかけてみました。
すると、OK。

そして、〜くん、登場!
みんなで、拍手!

 
自分が見た霊の話です。
初めての友だちの発表に、みんな耳を傾けます。
温かくて、いい時間!

その後、もう一人の子が「先生が読んでくれるなら」
という感じで、作品を出してくれました。

みんなの作品を発表したり、いいところを伝え合ったりする、
ふりかえりの時間が盛り上がる「作家の時間」にしたいな、と思いました。

作家の時間、2時間目。
いい感じです。