保護者に向け「自主学習を始めます!」

5月8日(火)の学級懇談会のとき、保護者に自主学習の取り組みについてお話させてもらいました。

《学級懇談会》  6年3組教室

「自ら学び続ける力をつけるために」
   〜自主学習の進め方、他〜

 現在、6年3組は、宿題で「自主学習」に取り組んでいます。中学校生活に向け、「自ら学び続ける力」をつけていくのが大きなねらいです。
  1毎日する(60分〜)
  2自分からする
  3計画的にする
 この3つを合い言葉に、子どもたちが自分で宿題の内容を計画し、実行します。「自分で宿題を決めること」は、容易なことではありません。しかし、この姿勢と習慣を身につけることは、中学校生活に向けた最優先課題の一つです。慣れない学習方法に子どもたちも試行錯誤の途中ですが、意欲的に取り組んでいます。

 《私たち大人ができることは?》
 子どもたちが「自ら学び続ける力」を身につけるためには、私たち大人が「管理する」「きびしく叱る」よりも、その子に合った「具体的なアドバイス」と「励まし」を、辛抱強く、手を抜かず、送り続ける方が効果的です。とても手のかかることですが、急がば回れ。この努力を“後回し”にしておくと、いつまでたっても「勉強しなさい!」と言わなければ勉強をしない子どもになってしまいます。では、そのための「具体的なアドバイス」や「励まし」は、どのようにしたらいいのだろう?
 「自ら学び続ける力」を身につけるため、親として、教師として、子どもとどう関わったらいいのか。子どもたちの「自主学習ノート」を見ながら一緒に考える機会にできればと考えています。短い時間ですが、よろしくお願いします。


当日は、以下の文章を使って話しました。
(この文章は、子どもたちに配って、一緒に読み合わせしたものです。)
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自主学習をはじめよう!
〜自ら学び続ける力をつけるために〜
合い言葉
1毎日やる 2自分からやる 3計画的にやる

《自主学習でめざす自分の姿》
1 自ら学ぼうとする自分
2 深く考えたり、工夫できる自分
3 学習の計画が作れる自分
4 家での学習をがんばり続けられる自分
5 友だちと一緒に学ぼうとする自分
6 自分が好きで、あきらめない自分
7 勉強を楽しんでいる自分

《自主学習のルール》
1 毎日、60分以上が目標です。
2 めやすはバッチリメニュー30分、わくわくメニュー30分。
3 当面の間、バッチリメニューは、先生が課題を出します。
4 「自分からやる」がモットーです。
5 自主学習カレンダーで、学習計画を立てます。
6 習い事、遊び、体調など、自分の生活に見通しを立てて、計画的に行います。
7 金土日のうち、お休みを一日とります。
8 学習が終わったら、必ず「ふりかえり」を記入します。
9 家の人に見てもらい、サインをもらいます。

●軌道にのるまで、時間がかかります。

 自主学習で何をやるか、ノートにどう書くか、一日のどこでやるかなど、学習計画をたてる力が身につき、学習の見通しができるまでには、時間がかかります。あせる必要はありません。学校で、先生や友だちとアドバイスをし合いながら、自主学習の進め方を学んでいきましょう。

《学校でやること》
1 授業で自主学習の仕方やノートの書き方を学びます。
2 カレンダーを使って、学習計画の立て方を学びます。
3 自分や友だちと、学習内容のふりかえりをします。
4 友だちとノートを見せ合い、いいノートの作り方や学習内容について話し合います。
5 友だちのいいところを相手に伝え、自分の学習に取り入れます。
6 常に、先生や友だちとアドバイスし合います。

●家の人や先生は、あなたの応援団です!

《家の人や先生が心がけること》
1 あなたの失敗を見守り、あなたを信じて待ちます。
2 あなたの足りないところより、あなたの小さな成長に気づき一緒に喜びます。
3 学習過程を大切にし、あなたのやる気や努力をほめます。
4 指示ではなく、ヒントや選択肢を用意します。
5 常に温かい言葉をかけ、あなたを励まします。
6 あなたの学習環境に心を配ります。